ユニクロも狙う「オリッサ州」は、インドの絣(かすり)の聖地だった ― 神々が纏うサンバルプリ・イカットの世界
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ユニクロも狙う「オリッサ州」は、インドの“絣(かすり)”の聖地だった ― 神々が纏うサンバルプリ・イカットの世界
【PR】 この記事には、当店「インドの森」が取り扱うオリッサ州サンバルプリ・イカット(かすり織)製品、オーダーメイドサービス、現地視察ツアーの紹介・導線が含まれます。文化的背景や歴史記述は公開情報・現地取材ベースの一次情報をもとに記述しています。
結論を先に:オリッサは「単なる新興工業州」ではなく、千年の絣の聖地、そして“今オリッサの風が吹いている”
2025年9月、日経新聞が「東レがインド東部オディシャ州(オリッサ州)に衣類用の縫製拠点を新設、2026年後半稼働、ファーストリテイリング傘下のユニクロ向け専用工場として機能する」と報じました。スリランカのMAS Holdings社との合弁で、東レが60%、MASが40%を出資します。
世界最大の手芸・繊維王国インドのなかで、なぜ「オリッサ」だったのか。 答えのひとつは、この州がインド亜大陸の「絣(かすり)」の発祥地のひとつであり、世界で初めて“イカット”という言葉が地理的表示(GI)に登録された土地であるという事実です。
しかも、オリッサは資源も豊富。鉄鉱石をはじめとする鉱物資源の宝庫であり、日本側=インドの東端に位置し、バンコク経由でわずか2時間で到着できる距離。国際空港(ブバネシュワル)も整っています。 ユニクロ/東レがオリッサを選んだのは、必然です。 そして、まだ多くの日本人が気づいていない今こそ、最も面白いタイミングなのです。
私たちインドの森が見ているのは、ジャガンナート寺院の神々が三千年近く纏い続けている布の、そのリアルと、日本のあなたが今すぐ取れる具体的なアクションです。本稿では、ニュースの裏側にある「もうひとつのオリッサ」を、日本の絣との共通点とともに掘り下げ、現地の織工とつながる私たちだから提案できる楽しみ方・働き方・買い方をすべてお伝えします。
1. 速報:ユニクロも“オリッサ進出”── 東レが新縫製拠点を建設
ここまで日本のアパレル業界の主戦場は、中国・ベトナム・バングラデシュでした。2026年後半、その地図に新しい点が打たれます ― インド・オリッサ州。
- 合弁会社:東レ60% × スリランカMAS Holdings 40%
- 稼働時期:2026年後半
- 役割:ユニクロ向け衣類専用の縫製拠点
- 既存資産:東レはオリッサ州で既にエアバッグ・不織布事業を展開済(インフラ転用可能)
ユニクロは2025年時点で、インド国内に複数の旗艦店を展開中。バンガロール進出も既報済みです。「インドで売る/インドで縫う/インドで売る」の三位一体は、もはや誰の目にも明らかな潮流です。
しかしここで一度、立ち止まってみてください。 ユニクロが新工場を置こうとしているそのオリッサは、いったいどんな土地なのか?

2. オリッサは、インドの「絣(かすり)」の中心地
2-1. インド人が「Bandha(バンダ)」と呼ぶもの=日本人が「絣」と呼ぶもの
オリッサのイカット織は、地元では「Bandha(バンダ)」または「Bandhakala(バンダカラ)」と呼ばれます。Bandhaは「括る/結ぶ」の意。糸を束ね、模様の出る部分だけを染めずに残し、染めてから織る――この発想は、まさに日本の絣(かすり)そのものです。
日本の絣の起源は諸説ありますが、インドネシアやインドのイカットがアジア沿岸を伝播したという説が有力です。久留米絣・伊勢崎絣・大島紬の作り手が、もしオリッサのサンバルプリ村の機織り場に立ったとしたら、おそらく「ああ、これは絣だ」と即座に頷くはずです。
2-2. 2007年、世界初のイカット系GI登録地
サンバルプリ・イカット(オリッサ・イカット)は、2007年にインドの地理的表示(GI)に登録されました。GIとは、シャンパーニュやパルマハム、夕張メロンのように、「その土地でしか正統に名乗れない」という証明です。
オリッサのイカットは、サンバルプル、バルガル、バランギル、ボウド、ソネプルの5つの郡で受け継がれてきました。サンバルプリの一枚のサリーが完成するまでに、14工程、織工2名がかり、約7か月かかると言われます。
2-3. 双方絣(ダブル・イカット)── 世界でもまれな精度
オリッサ・イカットの最大の特徴は、ダブル・イカットであること。 緯糸だけを括り染めする「緯絣」や、経糸だけを染める「経絣」と違い、経糸と緯糸の両方を、織り始める前にあらかじめ模様の通りに括り染めします。
経糸と緯糸が、機の上でぴたりと合わさったときにだけ、模様が現れる。 ずれれば模様は崩れる。だからこそ、織工は頭の中で立体的に図案を組み立て、糸を1本ずつ計算しながら括る。これは世界の織物の中でも、グジャラート州のパトラ・サリーと並ぶ、最難関の技術です。

3. プリーとサンバルプリ ── 2つの絣の聖地
オリッサ州には「絣の聖地」が、実は2つあります。
3-1. プリー:ジャガンナート寺院の神々が纏う「カンドゥア(Khandua)」
プリーは、ヒンドゥー教四大聖地のひとつ。ジャガンナート寺院の主神ジャガンナート、その兄バララーマ(バラバドラ)、妹スバドラーの三神は、毎日違う衣をまとって信者の前に現れます。その衣の名を「カンドゥア(Khandua)」と呼びます。
カンドゥアは、プリーから北西へ約60kmにあるヌアパトナ(Nuapatna)の絣村で織られる、サンスクリットの聖句や寺院モチーフを絣で織り込んだ絹布。1719年、プリーのラーマチャンドラ王がこの絣技術の保護に乗り出した記録が残っています。つまりプリーは、絣を“神への奉納物”として千年単位で守り続けてきた土地なのです。
ユニクロが布を縫う前から、この土地の機の音は止まらず続いてきました。
3-2. サンバルプリ:1192年、北からやってきた織工たちの末裔
サンバルプリ・イカットを担うブーリヤ(Bhulia/Bhuliya)コミュニティは、1192年、北インドのチョーハン王朝が崩壊した際にマディヤ・プラデーシュ州方面から西オリッサへ移住してきたとされています。彼らはグジャラート州のパトラ織りの技法も携えてきたとされ、それが現在のサンバルプリ・ダブルイカットの祖型となりました。
つまりサンバルプリの絣は、「インド亜大陸の数千年の織物史の縮図」でもあるのです。
3-3. モチーフは「巻貝・輪・花」── オディヤ文化の象徴
サンバルプリ・イカットによく現れる模様には、宗教・自然・幾何のそれぞれに意味があります。
- シャンカ(巻貝):ヴィシュヌ神の象徴。聖音・浄化
- チャクラ(輪/円盤):時間と宇宙の象徴
- プラ(花):生命・実り
- マチャ(魚):豊穣・繁栄
- ドーリ(人形・踊り子):祝祭・コミュニティ

4. 写真で見る、今のオリッサ・イカット ── 反物からスーツまで
「絣=サリー」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし2026年のオリッサのクラフトシーンは、すでにそこを大きく超えています。反物・サリーはもちろん、クルティ、アナルカリ、ロングコート、テーラードジャケット、メンズ・ブレザー、シャツ、そして“着物風の羽織”まで ── 古典絣を現代の生地として自由に仕立て直す動きが、すでに当たり前になっています。
4-1. 現代女性のためのクルティ/ロングドレス
膝丈〜くるぶし丈のAライン・クルティは、サンバルプリのもっとも人気のあるアイテム。コットン100%なので、インドの灼熱の夏でも、日本の梅雨〜夏でも“通気性のよさ”が最大の武器になります。

4-2. メンズ:縞絣のクルタとブレザー、絣デニム
オリッサの男性はフォーマル/カジュアルの両方で絣を着ます。 赤白の縞絣(ストライプ・イカット)クルタは、州知事・行政官・寺院関係者の正装としても定番。 そして、最近台頭しているのが“絣ブレザー”や“絣デニム”。ダブルイカットのコットンで仕立てたスーツ・ジャケットは、海外の知識人層・建築家の間で密かに評価が高まっています。


4-3. ロングコート/ジャケット:絣の現代ファッション
サンバルプリの絣布を、欧米のジャケットやチェスターコートの型紙で仕立てる動きが、ここ数年で一気に広がりました。“民族衣装の延長線上の絣”ではなく、“東京・パリでも着られる絣”へ。

4-4. そして、これが今回の白眉 ── 「絣の羽織」
私たちがオリッサの仕立て屋にお願いして作ってもらった、サンバルプリ・イカットの“着物風羽織”。 インド人女性向けではなく、日本人女性向けに、日本の浴衣・羽織のシルエットで仕立てた一点物です。
絣 ─ kasuri ─ Bandha。 言葉も技術も、ふたたび日本とオリッサが手を取り合う。 私たちはこの羽織を見て、「東レ・ユニクロが工場をつくる前に、まずは布から日印が再会していた」と確信しました。

5. インドの森にできること ─ 仕立て・大量発注・卸まで(PR)
ここからはお買い物ガイド兼“私たちの宣言”です。サンバルプリの絣は、「自分用の一着を選ぶ」のはもちろん、「事業として日本に広げる」「ホテル/レストランの大量発注に使う」「お祭り・結婚式の特別衣装を仕立てる」まで、ぜんぶ受け止められる素材です。
5-1. 柄もの/プレーン、どちらも対応
「絣=派手な模様」とは限りません。サンバルプリの織元では、プレーンの白コットン・生成り・無地のグレーや藍など、柄なしの上質コットン反物もたくさん織られています。「ロゴ刺繍を後から入れたい」「シンプルなTシャツの素材として使いたい」というご相談も受けられます。
5-2. 女性のためのフルカスタム(オーダーメイド)
反物選び → デザイン相談 → サイズ採寸 → 現地仕立て → 日本へ航空便の流れで、
- クルティ/ワンピース:約3週間〜
- ロングドレス・アナルカリ:約4週間〜
- 羽織/コート系:約5週間〜
- スーツ/ジャケット:約6週間〜
- パーティードレス・結婚式二次会用ドレス:約5〜7週間
- マタニティ服:体型変化に合わせて余裕のあるパターンで対応可
- お祭り用衣装・舞踊衣装:用途・舞台映えを相談しながらデザイン
すべてお客様の体型・用途に合わせたフルカスタム。ユニクロのSML規格では絶対に出会えない「自分にぴったりの絣の一枚」が、現地のテイラーから届きます。
5-3. メンズ向けクルタ/ブレザーも対応
絣のフォーマルウェアは、結婚式・授賞式・国際会議のここぞの場面で「他とかぶらない」一着になります。インドの森ではメンズもオーダーメイド対応可。
5-4. ホームウェア・インテリア:ベッドシート、ピローカバー、テーブルクロス
意外と知られていないのが、サンバルプリ・イカットのホームテキスタイルです。 反物の幅とパターンを活かして、
- ベッドシート(シングル/ダブル/クイーン/キング)
- ピローカバー(45×45cmから大判枕用まで)
- テーブルクロス/ランナー
- カーテン地
を大量ロット対応で発注できます。ホテル・旅館・レストラン・コワーキングスペース・民泊・ヨガスタジオなど、“空間ごと絣に染める”ような使い方も可能です。
5-5. B2B:卸・OEM・共同事業もご相談を
「自分のショップで売りたい」 「サブスクのギフトに使いたい」 「自社ブランドのコラボ商品を作りたい」
そんな声に、すべてお応えします。ある程度の量(例:同柄サリー20枚〜、ピローカバー100枚〜)からは、織元への直接発注ロットで、コストも納期も最適化できます。あなたの構想を、インドの森が織元との橋渡しをして実現します。
5-6. なぜインドの森が、わざわざこれをやるのか
ユニクロが工場を建てるのは、グローバル供給網としては正しい戦略です。 しかし、“工場で縫う服”と、“千年の絣を手で括った服”は、本質的に別のものです。
私たちインドの森は、もう一方の側に立ちます。 東レがオリッサ州に新しい縫製工場を立ち上げる2026年、私たちは同じオリッサ州の、機の音が止まらない村々と、皆さまをつないでいきます。
6. 一緒にオリッサへ ─ 現地視察・買付ツアーのご案内
ここがこの記事の、もうひとつの本題です。
「みんなが始める前に、一緒にオリッサへ行きませんか。」
今、オリッサの風が吹いています。 ユニクロが工場を建てる。鉄鉱石をはじめとする資源産業が伸びている。観光省はジャガンナート寺院の参詣路を国際向けに整備し始めている。そして、機を織る音は、千年前と同じ音色で、村々から聞こえています。
オリッサは、日本からのアクセスも実は良好です。
- バンコク(タイ)経由でブバネシュワル国際空港まで約2時間
- ブバネシュワルからプリーまで車で約1時間
- プリーからサンバルプル方面の絣村へも国内アクセス可
「一度、自分の目で見たい」「現地でデザインを相談したい」「ビジネスとして始める前に村を訪ねたい」── そんな方には、インドの森が、現地の織元・テイラー・案内人と直接つないだ視察コーディネートを提供します。
- 絣村ツアー(サンバルプル・バルガル方面)
- ジャガンナート寺院&ヌアパトナ絣村ツアー(プリー方面)
- B2B買付・OEM相談ツアー(織元との面談セット)
- 日本人デザイナー向けクリエイティブ・ツアー(共同制作のためのスケッチ・採寸)
※ツアーは少人数完全カスタム。お気軽にご相談ください。
7. インドの森=インド総合店 ── 絣だけじゃない、本物のインドが日本の家に届く
最後にひとつだけ。
インドの森は、絣の専門店ではありません。 インドを“まるごと日本につなぐ”個人輸入代行ストアです。
私たちが日本にお届けしているものは、
- 🌶️ スパイス(料理人向け本格マサラから家庭用ブレンドまで)
- 🍛 カレーセット(地域別/用途別のキット)
- 🫖 チャイセット(茶葉・スパイス・ティーポット)
- 🍚 ビリヤニセット(バスマティライス・スパイス・調理ガイド)
- 👗 ファッション(サリー・クルティ・羽織・メンズ・ホームテキスタイル)
- 🛕 現地視察・買付ツアー
- 🎨 オーダーメイド・OEM
日本のご家庭にいながら、本物のインドが届く。これがインドの森のスタンスです。 「インドのこれ、手に入る?」── どんなものでも、まずはお気軽にご相談ください。
8. まとめ:もうひとつのオリッサ、ここに在り
- ユニクロ/東レがオリッサ進出:2026年後半、新縫製拠点稼働
- そのオリッサは:1192年から織工が住む「インドの絣の発祥地」
- サンバルプリ・イカット:2007年GI登録、14工程・7か月・双方絣の最難関技術
- プリー:ジャガンナート寺院の神々が纏う絣布「カンドゥア」の聖地
- 今:反物・サリー・クルティ・コート・スーツ・羽織・ホームテキスタイルまで、絣は現代に進化中
- インドの森:女性向けフルカスタム・メンズ・大量発注・卸/OEM・現地視察ツアーまでワンストップ対応
- アクセス:バンコク経由2時間・国際空港あり。みんなが始める前に、一緒に行きましょう
ニュースの行間に、土地の歴史が眠っています。 ユニクロ/東レがオリッサ州に新工場を建てるというニュースを、ぜひ「インドの絣の聖地が、もういちど日本と出会いはじめた合図」として読み直してみてください。
そして、その合図の最初の一着を、最初の一仕事を、最初の現地視察を、よろしければ私たちと一緒に始めませんか。
🛍️ インドの森のオリッサ・コレクションを見る(PR)
- サンバルプリ・イカット コレクション ─ 反物・クルティ・ロングドレス・羽織
- オーダーメイド相談(女性/メンズ/マタニティ/パーティードレス) ─ サイズ採寸・現地仕立て対応
- ホームテキスタイル・大量発注/B2B卸/OEM ─ ベッドシート・ピローカバー・テーブルクロス・カーテン
- 現地視察・買付ツアー申込 ─ 絣村/プリー/B2Bルート
- スパイス・カレー・チャイ・ビリヤニ コレクション ─ 食のインドも
- インドの森について ─ 私たちの考え方と現地パートナー
出典・参考
- 日経新聞(2025年9月17日)「東レ、インドに初の衣類用縫製拠点 ユニクロ向けに供給網構築」
- Sahapedia「The Sambalpuri Ikat of Odisha: History, Symbolism and Contemporary Trends」
- Wikipedia「Odisha Ikat」「Sambalpuri sari」
- Priyadarshini Handloom「Why are Khandua Sarees Tradition and Pride of Odisha?」
- iTokri「Sambalpuri Ikat」(craft-masala blog)
- Earthyweaves「The Artistry & Craftsmanship of Sambalpuri Ikat Handloom」
- Indimotifs「Exploring the Origins of Sambalpuri Ikat」
- 現地織工コミュニティ(Sambal Shree Fashion/西オリッサのブーリヤ織工)からの取材情報
この記事の運営:インドの森
「インドの森」は、日本の生活者と、インド亜大陸の本物のものづくりをつなぐ個人輸入代行ストアです。 オリッサ州・ラージャスターン州・ケーララ州・西ベンガル州など、各地の織工・職人・農家・コスメブランドと直接やり取りし、日本では出会いにくい一級品だけをお届けしています。
ご質問・オーダーのご相談・現地視察ツアーのお問い合わせは、ストア下部の問い合わせフォームまたは公式SNS(@indonomori)まで。