オクタビウスのダージリン・ファーストフラッシュ(春摘みの茶葉100g)

インド紅茶・チャイの主要ブランド9社|産地とグレードの書き方で選ぶ

本記事はインドの森が運営するメディアの記事です。記事内で当店がお取り寄せ(個人輸入代行)を承る商品を紹介しているため、プロモーションを含みます。

商品の半数近くに産地と収穫期を書いているのは、9社のうち3社だけ。チャイ向けの定番ブランドは、書いても「アッサム」と「CTC」までです。

どちらが良い悪いではなく、何を売っている会社かの違い。箱のどこを見ればいいかが分かれば、選ぶのはぐっと楽になります。

この記事の調べ方

  • 対象:インドに本拠を置く紅茶ブランド9社の公式オンラインストア
  • 数えたもの:茶葉の商品846点(茶器・菓子・ハーブだけのお茶は除く)
  • 方法:商品名と説明文に、産地名・収穫期・グレード記号・収穫年があるかを数えた
  • 調査日:2026年10月9日時点

「ダージリン」「アッサム」と書いてあるのは、どのブランド?

9社を、産地の書き方で並べると

同じ「インド紅茶」でも、産地をどこまで書くかは会社によって大きく違います。

ブランド 産地名あり 収穫期あり
Goodricke 約8割 約5割
Golden Tips 約7割 約5割
Jay Shree Tea 約7割 約5割
Chai Point 約6割 なし
VAHDAM 約4割 約2割
Octavius 約3割 わずか
Wagh Bakri 約2割 なし
Girnar 約2割 わずか
Society Tea 約2割 なし

各社公式ストアの茶葉の商品のうち、商品名か説明文にその語がある割合(四捨五入)。商品数はブランドごとに十数点〜二百数十点。

商品名に収穫年まで入れているのは、上の3社とVAHDAMの4社だけでした。

上の3社は「茶園の商社」、チャイ向けの4社は「ブレンドの会社」

上位3社は、ダージリンやアッサムの茶園ごとの茶葉を売る会社です。商品名が「茶園名+収穫期+年」の形になっています。

Chai Point・Wagh Bakri・Girnar・Society Teaの4社は、毎日のチャイ用にブレンドした茶葉が中心。書いてある産地も、ほぼ「アッサム」だけです。

ブレンドなので、産地を一つに書けないのは自然なこと。代わりに「CTC」など茶葉の形を書いています。

VAHDAMとOctaviusは、その中間。産地茶もチャイ用も、両方を並べています。

FTGFOPって何? インドの公式サイトではほとんど見かけない記号

846点中、23点だけ

日本の紅茶専門店でよく見る「SFTGFOP」のような長い記号。インドの9社の公式ストアでは、SFTGFOPは0点でした。

FTGFOP1・TGFOP1が載っていたのも、GoodrickeとJay Shree Teaの2社で合わせて23点だけです。

記号の意味は、葉の形と芽の多さ

  • OP(オレンジ・ペコー)——大きめの葉をそのまま揃えたもの
  • F・T・G ——花のような香り(Flowery)、芽(Tippy)、金色の芽(Golden)が多いこと
  • 末尾の 1 ——同じ記号の中で上のランク
  • BOP ——葉を砕いたもの。早く濃く出る

どれも葉の形と大きさの区分で、味の良し悪しを直接示すものではありません。

代わりに書いてあるのは、茶園の名前と年

インドの専門店が前に出しているのは、記号より茶園名と収穫年です。たとえば次のような商品名になっています。

  • VAHDAM ——Castleton Classic Darjeeling Second Flush
  • Golden Tips ——Margaret's Hope … Darjeeling Tea Second Flush
  • Goodricke ——Thurbo Autumn Flush 2026(説明欄に Grade: FTGFOP1)

キャッスルトン、マーガレッツホープ、サーボはどれもダージリンの茶園の名前。茶園名が書いてあれば、産地はほぼ一つに絞れます。

チャイ用なら「CTC」、ストレートなら「フラッシュ」を探す

CTCは、チャイのための粒

CTCは、茶葉を押しつぶし・裂き・丸めた(Crush, Tear, Curl)小さな粒。短い時間で色も味も濃く出るので、ミルクで煮出すチャイに向いています。

Society Teaの「Dust」はさらに細かい粉状。ティーバッグや、ごく短時間で煮出したいときの形です。

オクタビウスのアッサム・セカンドフラッシュ(茶葉100g)の缶

オクタビウスのアッサム・セカンドフラッシュ(茶葉100g)。アッサムにも夏摘みの茶葉がある。

収穫期で、香りの方向が変わる

ダージリンの茶葉は、摘んだ季節を「フラッシュ」で書き分けます。

表示 摘む時期の目安 よく合う飲み方
First Flush 春 ストレート
Second Flush 初夏 ストレート・ミルク少し
Monsoon Flush 雨季(夏の終わり) ミルクティー
Autumn Flush 秋 ストレート・ミルク

時期は年や標高で前後します。各社の商品説明と一般的な区分による。

春摘みは軽やかで、色も明るめ。夏摘みは香りもコクも強くなります。迷ったらセカンドフラッシュから試すと、違いがつかみやすいはずです。

オクタビウスのダージリン・ファーストフラッシュ(春摘みの茶葉100g)

オクタビウスのダージリン・ファーストフラッシュ。春摘みの茶葉。

9社は、いつ・どこで生まれた会社?

創業から100年を超える4社

  • Wagh Bakri ——1892年から茶の商いを続ける
  • Octavius ——1898年、スコットランド人がカルカッタに開いた茶の商社が始まり
  • Society Tea ——母体はムンバイの茶問屋。ブランドの発売は1990年
  • Goodricke ——英国のCamellia Plc傘下。コルカタに本社、ダージリン・アッサム・ドゥアーズに自社の茶園

1930年代から2010年代に生まれた5社

  • Golden Tips ——1933年、ダージリンで創業
  • Jay Shree Tea ——1945年設立。ビルラ・グループの会社
  • Girnar ——1978年に茶の輸出から始まり、のちにムンバイで店を開いた
  • Chai Point ——2010年、ベンガルールのチャイ専門店から
  • VAHDAM ——2015年創業

同じ家から生まれた2つのブランド

VAHDAMの創業者は、ダージリンの茶商サルダ家の4代目。Golden Tipsを率いるマダブ・サルダ氏の息子です。「VAHDAM」は父の名「Madhav」を逆から綴った名前だと、公式サイトに書かれています。

最初の1箱は、どう選べばいい?

飲み方から、探す言葉を決める

  • 毎朝ミルクで煮出す ——「Assam」「CTC」。チャイ向けの4社が得意
  • 香りをストレートで ——「Darjeeling」「First Flush」か「Second Flush」
  • 産地を飲み比べたい ——茶園名と収穫年が書いてある上位3社かVAHDAM

箱の表に産地名が無いときは、商品説明の英語で「Darjeeling」「Assam」「Nilgiri」を探してみてください。ブレンドの商品は、産地を一つに書いていないのが普通です。

量の目安を計算してみる

チャイ1杯に茶葉を仮に2.5g使うとします。250gの袋なら、250を2.5で割っておよそ100杯分です。

1日2杯なら、100杯を2で割って約50日——ひと月半ほどもちます。開けたら袋の口を閉じ、湿気と香りの強いものから離して保存してください。

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※紅茶はカフェインを含む食品です。カフェインを控えている方は、飲む量にご注意ください。

※割合と創業年は、調査日に各社の公式サイトで確認した内容です。商品の説明は予告なく変わります。

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